覚えてますかい? あれです。あれ。
ツベルクリン反応テスト。日本ではBCG接種が義務付けられていたためにほとんどの人が経験あるはず。普通は陽性(赤い部分が10ミリ以上)です。陰性の場合、BCG(ハンコ注射と呼ばれていました)を打たれます。
これは簡単に言うと死んだ結核菌を体内に入れる事で免疫効果を期待するというものです。って、気になる方は自分で調べてください。笑 調べる限り、最後の検査は中学の時だったようですが、覚えていません。最後のBCGも覚えていません。結構大人になってから一度打ったような記憶もあるような、ないような。
グリーンカード(移住権)申請の時は、BCG接種済みとの証明(母子手帳)を持っていったので、検査なしでレントゲン写真。問題なしでスルー。
今、娘のスクールの行事やおでかけの日の引率などボランティアをする場合、年に一度のツベルクリン反応検査の結果を提出する事になっているわけです。(州や自治体によって違いはあります)ハワイ州では働く場合、学校へ入る場合等必要なんです。
今までめんどーで知らないフリをしてきた正義マンもね、たまには学校のお手伝いでもって思ったわけですわ。で、行って来たんです。丁度近くまで行く用事があったので、そのままテストを受けたんです。
が、大変な事を言うのを忘れていたんです。
私、BCG打ってます。陽性と出る可能性大です。
で、家でネットで調べると、アメリカでは一度陽性と出た人はテストをしないんです。
アメリカにはBCGはないんですーっ!
ということはね、陽性と出た時点で「結核」として処理されてしまう恐れがあるわけです。
レントゲンを撮って、問題がない場合も6ヶ月から9ヶ月結核菌を抑える薬を飲み続けなくてはいけないとか。
まじっすか?!
って、気がつけば私の腕は「陽性でぇーすっ!」ってキュートに赤くなってきました。
やヴぁいっす。
調べていくと、BCGの効果は最大15年程。ここが微妙。最後のBCGがいつだったか覚えていないし、もちろん記録なんかもありません。もしかしたら、どこかで結核菌をもらっている可能性だってあるわけですよ。なんだかドキドキしてきましたよ。
チェックの朝、自分で図ると2ミリ弱。モジモジしながらクリニックへ。もう一度言います。アメリカでは「陰性」が普通です。周りのお客さん、私の腕を見るとびびるに違いないんです。そして私が咳き込んだりなんてすると「ひぃぃぃ!」って事になるわけです。なるべく隠したりして。
見せると、やっぱりびびってました。
すかさず「BCG打ってますが」と言うと、「BCG打ってるの?! なんでテスト受けたの? もう受けないで下さい」とちょっとキレ気味にいわれました。
てかさ、アメリカにはBCGないかもしれないけどさ、世界のあちこちではBCG普通なんですよ。移民が多いアメリカなんだしさ、テストの前に「BCG接種の経験ありか?」とか「以前陽性になった事があるか?」って質問があってもいいんじゃないのかい? って思うわけよ。しっかり仕事してくれよ! と逆ギレしそうになるも、ここはおとなしく……。
そして、連行。笑
とりあえず、19ミリ(だそう)はがっつり陽性です。との事で伝染病、感染症等を扱うオフィスへ。BCGの説明をするも、私には記録がないんです。赤ちゃんの頃の記録はおばちゃんにはたいして役に立ちません。グリーンカード申請時の胸のレントゲンも持ってくるよーと言ってみるも、無駄。
基本的に、ツベルクリン反応テストでは「BCG」なのか「結核」なのか判断がつかないって事なんです。それがアメリカで使用されていない理由の一つです。日本でも数年前からなくなったって話も聞きますが。とりあえず、胸のレントゲンを撮って、問題があれば薬を飲んでもらいますという説明を受けました。が、リサーチャー正義マン、この時点である程度の知識をたたき込んでいたために落ち着いていましたよ。
って、なにより係の彼がちょっぴりイケメン。ウフッ。
確かにね、BCGを打っていても結核菌をもらう事があるんです。BCGで100%安全ってわけじゃないんですよ。しかも、私最後にレントゲンを取ってから7年以上経ちます。この7年のうちにあちこち旅行して歩いています。こうして考えると自分でもBCGなのか、自信がないんです。ので、レントゲンで見てもらうのが一番安心と思えてね。彼が今までレントゲン撮って問題あった人に会ったことないから大丈夫だよってなぐさめてくれるんです。そら、キュートにうなずいたりしちゃうわけ。そしてBCG接種経験者は普通、皆まっすぐレントゲンへ行くそうな。まぬけな私のために新しくレコードまで作ってくれました。素敵。
で、レントゲン撮りましたよ。たまたま翌週検診で担当医に会う予定だったので、結果はその時聞く事に。
なんかね、凹みましたよ。フツーに。なんで日本を出る時に予防接種レコードをちゃんとしておかなかったんだぁ~! ってね。遅いんだけどね。というか、なにより私のツベルクリン反応テスト、BCGに対する知識が乏しかったというのが一番の問題点です。どおりで私の周りの日本人は誰一人アメリカでツベルクリン反応検査経験がないわけだ。
で、運命の日。ドクターに会って年に一度の検診。ここでも「なんでBCG打ってるって言わなかったの!」と軽く怒られる。笑 なんか、私アホな人気分。「もう受けないように」と念を押されました。
でもね、胸のレントゲンは「キレイ」らしい。笑 何も問題なし。やったー!!
しかーし、検査で陽性が出たのを「BCG」のせいと限定する事は出来ないらしいです。というか、してはいけないらしいです。レントゲンを見る限り結核にかかった、または結核菌が存在してる事実はないにしても「BCG」が原因とは言ってはいけないっぽいです。私白黒はっきりしたい性格なので、しつこく聞きました。ドクターも困っていました。が、口調から言ってそんな感じです。
だからといって数ヵ月後にまた検査なわけでもなく、薬を服用するように言われるわけでもなく。ただ、「風邪がひどいなぁ」と思ったらすぐに病院へ行きなさいと言われただけです。ちなみにいつも陰性と出るアメリカ人の場合は「陽性」と出た時点で間違いなく「結核」を疑うのですぐに治療が始まるらしいです。基本的には年に一度の検査を勧めているようです。
なんか納得いかないです。最近では「BCG」が原因ではないとわかる検査もあるらしいじゃないか! ただコストと時間がかかるために一般的ではないようですがね。とりあえず、私は「ツベルクリンテストから結核菌保持者と判明」という記録が医療記録に残るんです。
BCGなんてものはハナから相手にされてないんです。BCGだろうが、なんだろうが、あんた陽性だったでしょ。って話です。アメリカでは陽性と出たらやらなくてはいけない事があるんです。レントゲン撮って問題ないかどうかわかるんだから、大騒ぎする事でもないって事です。もしなんかあってもいい薬があるから心配ないって事です。なんだかなぁ……。
BCGの必要性を疑う気持ちもわかるけど、BCGのおかげで結核大国と言われた日本がすくわれた部分もあると思うと、どっちがいいのか……。中途半端な考えをぶらさげながら、スクールに提出する紙を作ってもらいにイケメンの彼のオフィスへ。「BCG」かどうかわからないってのが気になるわぁ~とつぶやく私。「日本人は皆そういうね」と彼。ちなみにフィリピン、メキシコ、ヨーロッパから来ているBCG経験者たちのほとんどはやっぱり陽性と出るそう。が、日本人が得に「BCG」か「結核」かってはっきりしたがるのだそうです。国民性か?
郷に入りては郷に従えってね。「私の国ではこれが普通です!」 とがんばった所で得はないって事です。私においては、今回よい勉強になりました。ツベルクリンやBCG、結核についても勉強できたし、結核が過去の物ではないこと、次からどうするべきか、自分でも医療記録をちゃんと把握しておく等。この数日間で学んだことは大きい。
ひとまず、安心しました。
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